腫瘍科
ONCOLOGY
ONCOLOGY
このような症状が見られたら、腫瘍科の病気の可能性があります。
わんちゃんによくある病気
犬のリンパ腫では身体表面のリンパ節が腫れてくる多中心型リンパ腫が多くみられます。細胞診や組織生検などで診断を行い、抗癌剤で治療を行います。無治療の場合では1~2ヵ月ほどで亡くなってしまいます。悪性度や抗癌剤治療の方法により予後が変わりますが、治療により1年生存率が50%期待されます。
犬の皮膚腫の中では最も発生頻度が高い腫瘍です。悪性度が高いと急速に拡大・転移します。治療は外科手術が第一選択ですが、必要に応じて抗癌剤治療や放射線治療を行います。肥満細胞腫にはヒスタミンやヘパリンといった成分が含まれており、強く触ると血圧低下や胃潰瘍を起こす可能性がありますので、強く触らないよう気を付けましょう。
犬の乳腺腫瘍は比較的よくみられるものであり約50%が良性です。良性か悪性かの診断は外科切除し病理組織診断にて評価を行います。手術には乳腺腫瘍の部位だけを一部切除する方法から片側の乳腺全部を摘出することがあります。悪性であっても転移がなく完全に切除できていれば、良好な予後が期待されます。
ねこちゃんによくある病気
猫の皮膚腫瘍の中で二番目に多い悪性腫瘍です。肥満とついていますが、肥満の猫で多く見られるわけではありません。皮膚に脱毛や硬いしこりとして見つかることが多いです。外科手術で切除することが第一選択になります。肥満細胞腫は内臓にみつかることもあります。
猫の乳腺腫瘍は三番目に多い腫瘍で、シニアの猫にできやすい腫瘍です。猫の乳腺腫瘍の約85%が悪性であり、小さいうちに外科手術で摘出することが望まれます。1歳より前に不妊手術を行うことで発生率を下げることができます。
猫で最も多く診断される悪性腫瘍の一つで、消化管にできる消化管型リンパ腫が最も多くみられます。細胞診や組織生検などで診断を行い、抗癌剤で治療を行います。抗癌剤により治ることもあります。
腫瘤が何であるかの診断をしっかり行い、その結果に基づいて治療法をご提案させていただきます。通常、治療法は一つではなく何種類かありますので、学術的根拠に基づき飼い主さんと動物にとって良い治療法をご相談させていただきます。
外科手術や抗癌剤などによる治療が困難、または適応外の症例に対してレーザーやICG修飾リポソーム(非常に小さな粒子に抗癌剤を入れ色素とともに点滴しレーザーを当てる光免疫誘導療法)などの治療をご提案させていただき、お身体に負担が少ない治療を行います。
腫瘍の治療には高度な機器などを使用することで改善や治癒が期待されることがあります。そのような動物には大学病院や専門病院をご紹介させていただき、連携して治療を行うことができますのでお気軽にご相談ください。
受付していただきましたら、スタッフから問診させていただきます。どのような症状がいつごろからあるのかお伺いさせていただきます。
身体検査ではしこりがないか、リンパ節の腫れがないか、全身を触らせていただきます。特にリンパ節の腫れは今後の治療方針を決める上で重要なため念入りに触らせていただきます。
しこりが何であるかを調べるために可能であれば細胞診検査を行います。また悪性が疑われる際には転移の有無がないかレントゲン検査や超音波検査など画像検査を行います。
検査結果に基づいて、外科手術や抗癌剤治療などを行うかご相談させていただきます。また、しこりの部位などによっては検査と治療を兼ねて外科手術を実施することがあります。腫瘍が進行している場合には負担が少なくできる治療をご提案させていただきます。
お会計は受付からさせていただきます。次回の予約は腫瘍の種類によってご相談させていただきます。
お気軽にご相談ください。